自分専用のアセットアロケーションを決める
アメリカでは、株式などのリスク性のある資産に対する投資比率は、「100−年齢」%というのが経験則となっています。
つまりあなたが25歳であれば75%、30歳ならば70%、50歳ならば50%といった具合です。
なぜなら、年齢が若いほど総資産に占める人的資本(労働などから得られる収入)の比率が大きくなるので、相対的に金融資産ではリスク性のある資産(預金や国債以外)を保有するのが良いという考えになります。
よって、人的資本よりも金融資産の占める割合の高い高齢者は、相対的に金融資産内ではリスク性のある資産を減らした方がいいということになります。
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20〜30代の資産配分の雛形
「資産配分を決める」でも紹介しました欧米主要年金基金カルパースのアセットアロケーションを参考にすると、20代〜30代の資産配分は、リスク資産(株式50%、その他20%)、安全資産(債券30%)辺りがアセットアロケーションの雛形と考えることができます。
ここでさらに「日本株式」「外国株式」「日本債券」「外国債券」を時価総額の比率を元に決定すると以下のようなアセットアロケーションなります。
ここで分かりやすさや運用の簡易さを重視するなら「日本株式」25%、「外国株式」25%、「日本債券」10%、「外国債券」20%などとしても良いと思います。
この辺は、実践しながらあなたに合ったアセットアロケーションを探してみて下さい。
資産配分のリターンを計算してみる
アセットアロケーションが決まったところで、期待リターンがどのくらいになるか計算してみましょう。
それぞれの配分比率に従って加重平均することで予想することができます。
リターン | 配分 | |
---|---|---|
日本株式 | 10.0% | 5.0% |
日本債券 | 6.5% | 6.0% |
外国株式 | 9.5% | 45.0% |
外国債券 | 4.3% | 24.0% |
その他 | 5.0% | 20.0% |
●日本株式=10.0%×5.0%=50
●日本債券=6.5%×6.0%=39
●外国株式=9.5%×45.0%=427.5
●外国債券=4.3%×24.0%=103.2
●その他=5.0%×20.0%=100
(50+39+427.5+103.2+100)÷100≒7.2%
よって期待リターンは7.2%と予想することができます。
このリターンはあくまで過去のデータから算出された予想であって、将来も同様のリターンを保証するものではありませんので注意して下さい。