元本の確保を考える
純利益(収入−支出)を確保の重要性を理解してもらえたところで、そろそろ資産運用について見ていくことにしましょう。
資産運用をはじめる時に最初に考えてしまうのが、「どうしたらたくさん儲けることができるか」だと思います。
しかし、その結果としてよく自分の大切な資産を失ってしまいます。これでは本末転倒です。私たちはお金を増やしたいために資産運用を行おうと決めたはずです。
世界で最も偉大な投資家であるウォーレン・バフェットは次のような名言を残しています。
投資のルールその1:決してお金を失わないこと
投資のルールその2:投資のルールその1を絶対に忘れないこと
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元本を減らさないことの大切さ
この言葉は至言です。このルールを守らないとどうなるでしょうか?
例えば100万円で資産運用を始めたとします。
ところが、元本の50%を失ってしまったとします。手元には50万円残りました。50万円を元の100万円に戻すためには年率6%で運用できた場合12年かかります。年率12%で運用できた場合でも6年かかります。
72を利率で割ると、もとのお金が2倍になるまでの年数がわかる
失ったお金を取り戻すのはどんなに大変か理解してもらえたでしょうか。
しかし、これは「損をする可能性があるから、何もしないでいよう」ということではありません。
自分は理解できないが、なんとなく儲かりそうという理由だけで安易に投資を行うのではなく、投資する前にその中身についてきちんと勉強して理解するということがとても大切です。
資産運用に関する知識を少しずつ増やしていき、リスクとリターンのバランスをコントロールできるようにしていくことが重要になってきます。