国債・日本債券についての基礎知識
国債とは、国がお金を調達するために発行する債券のことです。
したがって、国債を購入するということは、国にお金を貸すことと同じであるといえます。
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国債の特徴
ここでは、個人向け国債の特徴について紹介したいと思います。
1万円から購入が可能
個人向け国債は1万円から投資が可能になっています。手数料なし。
「変動」と「固定」の2種類
個人向け国債には大きく「変動金利タイプ」と「固定金利タイプ」の2種類があり、それぞれ以下のような特徴があります。
変動金利タイプ
半年ごとに、実勢金利を反映して適用利率が変わる。中途換金:発行後1年経過後から可能。年2回利息が支払われる。
固定金利タイプ
「固定5年」「固定3年」の2種類が用意されている。基本的に「固定5年」の方が金利は高くなる。
発行時の適用利率が満期まで変わらない。中途換金:発行後1年経過後から可能。年2回利息が支払われる。
1年経過すれば解約可能
最初の1年の間は解約することは不可能ですが、2年目移行であればペナルティ(直前2回分の各利子)を支払えばいつでも解約することができます。
また、特例として本人が死亡した場合や災害救助法の適用対象となった場合には、中途換金できない期間であっても中途換金が可能となっています。
ちなみに個人向け国債は、これまで3カ月ごとに発行されていましたが、2013年12月から毎月発行されるようになりました。
どうやら低金利が長引いているためなかなか個人向け国債売れないため、テコ入れを図るために変更になったようです。
国債の安全性
国債は日本国政府が発行します。国民から借りたお金と利子は日本政府によって保証されています。
そのため、一般的に他の金融商品に比べて安全性が高い金融商品であるといわれています。
ただし、高齢化社会が進むにつれて、医療費の増加が止まりません。また震災・原発などの影響もあり、日本の借金は増加の一途を辿っています。
今後は大胆な財政構造改革が必要であり、政府がきちんと行っているかどうか、私たちが常にチェックを続けていく必要があります。
定期預金 VS 国債
さて、私たちにとって定期預金と国債はどちらがよい金融商品といえるのでしょうか?
基本的に国債は定期預金に比べて金利が高くなる傾向があります。従って定期預金にお金を預けるくらいなら、国債を購入する方が良いということになります。
個人向け国債については、発行から1年を経過すれば指定の利子を支払うことでいつでも解約することができます。中途解約しても元本割れはしません。
このようなことを考慮するとやはり国債の方がうまみがあるといえいます。
今後の金利が上昇することが予測されるのであれば、個人向け国債の変動10年がもっともおすすめと言えます。